第52回制癌剤適応研究会

ご挨拶

ご挨拶

  • 第52回制癌剤適応研究会 当番世話人
  • 神戸大学大学院医学系研究科 外科学講座食道胃腸外科学分野
  • 教授 掛地 吉弘

このたび、第52回制癌剤適応研究会の当番世話人を仰せつかり、平成31年(2019年)3月15日(金)に、兵庫県神戸市北区の有馬温泉・兵衛向陽閣にて開催する運びとなりました。半世紀を越えて続く歴史と伝統ある本会を、私どもでお世話させていただくことは、神戸大学食道胃腸外科にとりまして大変光栄なことと存じます。小寺会長をはじめ、これまで本研究会を支えてこられた諸先輩方に心から感謝申しあげます。

21世紀になり、制癌剤の治療効果が臨床に反映されて様々な癌の治療成績が向上しています。平成から次の新時代を迎えるに際して、今回のテーマは「制癌戦略の進化と革新」といたしました。

癌の集学的な治療の中で、制癌剤の役割は確固たるものになっています。従来のcytotoxicな制癌剤は、基礎・臨床研究の結果を基に、癌の病態に応じてタイミングや投与方法を工夫することで治療効果を上げてきました。癌のゲノム解析により遺伝子変異の実態が明らかになり、発癌の主要な幾つかの経路を標的とする分子標的薬の開発と臨床応用が進んでいます。免疫チェックポイント阻害剤による癌細胞と周囲微小環境の制御は新たな治療法として期待を集めています。様々な治療薬が次々と現れ、投与する患者さんの適応を見極めるbiomarkerの検証が益々求められています。臓器横断的、領域横断的に活発な議論を交わす場として本会を活用して頂ければ幸いです。制癌戦略の進化してきた現状を自由な切り口で紹介して頂き、次世代につながる革新を発見する糸口が見つかることを期待します。

有馬温泉は神戸の山深くに位置し、関西の奥座敷とも呼ばれて古来より多くの人々を癒してきた名泉です。文字通り胸襟を開いて交流する場として楽しんで頂ければと思います。港町としての神戸は今年開港150周年を迎えました。全国から多くの方々にお越し頂き、最先端の知識を持ち寄って頂くことを望みます。

教室員一同、先生方にご満足いただけるよう精一杯努力する所存ですので、多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。